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織田創の書斎

『信長の子 覇王の血を継ぐ36人の謎』 購入 ※レビューではありません

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nobunaga-kodomo今日ご紹介するのは、今月発売の文庫本 『信長の子 覇王の血を継ぐ36人の謎』 歴史読本・編集部編 《新人物文庫》。
この文庫本は『歴史読本』2003年5月号 特集「信長と26人の子供たち」を再編集したものですが、管理人ちょうど買いそびれていたうえ古本屋で探しても売っていなかったのでうれしい文庫化。

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戦国武将逸話集 常山紀談をじっくり読む!

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サッカーワールドカップついに開幕ですね!寝不足の日々がしばらく続きそうですが、そのような状況の中、先月から管理人の興味を引く戦国本が次々発売(または発見)されていて大変な状況です。

この一ヶ月の間に、雑誌系では『歴史街道』や『一個人』『歴史読本』、書籍は『戦国武将逸話集 注釈 常山紀談』『長篠の戦い』『村人の城・戦国大名の城』『関ヶ原 島津退き口』『三河 松平一族』『伊達政宗の手紙』『武士と大名の古文書入門』 を購入。さらに通販で取り寄せ中なのが『証言本能寺の変 史料で読む戦国史』と『茶人 織田信長』。怒涛の購入ラッシュ!当然ながら購入ペースに読むペースが追いついていません・・・

読み終えたのは『長篠の戦い』と『村人の城・戦国大名の城』だけという状況。他の書籍はいつ読み終えるのか?本棚に眠ったままになりそうでちょっと不安ですが、どの本も取り合えずパラパラと目を通していますが、その中で次に読もうと思っているのがタイトルの『戦国武将逸話集 注釈 常山紀談

『常山紀談』と言えば戦国好きの方なら一度は聞いたことのある(?)江戸時代成立の戦国武将逸話集。購入した本には巻一〜七の160余りの有名なエピソードを現代語訳で掲載。それに簡単な解説を付し読みやすくしてあります。登場する武将も信長・秀吉・家康・信玄・謙信大名クラスから鳥居強右衛門大河内政房ら家臣クラスも登場。早雲や道灌ら戦国初期の武将の逸話も掲載されているので、なかなか面白い感じです。興味のある方は、1800円(税別)と少々お高いので一度、目を通してから購入するといいかもしれませんね。

その他、管理人が立ち読みして気になった戦国本を『戦国書房』でも紹介していますのでぜひご覧ください!

「織田信長という歴史 『信長記』の彼方へ」 を読み終えて・・・

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以前このブログで紹介した「織田信長という歴史 『信長記』の彼方へ」ですが昨日、読み終えました。感想をごく簡単に一言にまとめてしまうと「難しい、そして面白い!」そんな言葉になるでしょうか。

通販で購入したため到着したその本の厚さ(420ページ余)を見てビックリ!「ウ〜ンこれは読むのが大変そう。本棚に眠ったままになりそうだ・・・」と危惧していたんですが、読み始めたらこれが面白い。手にしてから10日かかりましたが無事完読。

単なる信長ファンで専門知識のない管理人ですが、この本の著者・金子拓氏が、太田牛一の著した『信長記』の成立過程・各書写の系統・分類やそれに関わった人々について、表や系図・図版などを交えながら“わかりやすく”書いてくださっている・・・はずなのですが、正直なところ知識の浅い私は途中から頭の中がゴチャゴチャになってしまいました。それでも、気にせず(いいのか?)読み進めるとやはり面白い。

『信長記』を手に入れた織田家はじめ池田家や前田家などその他多くの人々と写本の痕跡(すり消しや追加など※虚偽記載という意味ではありません)から見えるそれぞれの思惑。そして、信長の死後、約100年たったころ偉大なる祖・信長の事績を後世に伝えようと努めた織田長清のおもい、それに影響を与えた人々のことなど、『信長記』に関わるいろいろなことが書かれており、“信長の歴史”ではなく“信長記の歴史”が分かる内容でした。

おそらく研究者の方以外、多くの方が一度読んだだけでは理解できない内容かもしれませんが、そのページ数を気にせず、もう一度読んでみようと思わせる一冊だと思います。信長を好きな方、『信長記』に興味のある方にはおすすめです!


余談。
この本を読み終えふと浮かんだのが、自分が今まで読んでいた『信長記』は、どの系統の本なのだろう?といった疑問。
ちなみに私が読んでいたのは中川太古氏訳の現代語訳『信長公記』。このブログでかつて連載していた『織田信長史』でもその中心的資料として使わせていただいた書。その「はしがき」をあらためて読んでみると中川太古氏は現代語訳執筆の際、新人物往来社版『改訂 信長公記』(桑田忠親氏校注)と角川文庫版『信長公記』(奥野高広氏・岩沢愿彦氏校注)を参考にしたとのこと。

『織田信長という歴史』を参考にすると以下のような感じになるんでしょうか。
【新人物往来社版】は「建勲神社所蔵系」の「町田久成所蔵の写本」を活字化した『我自刊我書』を桑田忠親氏が読み下し校注を付し『戦国史料叢書』に収めた『信長記』(あれ?あってるのかな?これだけで混乱・汗)を『改訂 信長公記』としてまとめたもの。

【角川文庫版】は「建勲神社所蔵」の写本・陽明文庫所蔵の『信長公記』が底本の『信長記』

ということで、私が読んでいた現代語約『信長公記』(中川太古氏訳)は建勲神社所蔵系『信長記』ということになるようです。 (11/15:文書一部訂正)


最後に、連載していた『織田信長史』は、『信長記』を基本史料とした藤本正行氏の著書『信長の軍事学』や『信長記』などを資料とした谷口克広氏の多くの著書を参考・引用させてもらっていました。その他、参考にした多くの著書が『信長記』を参考にしており、太田牛一が『信長記』を記録してくれたおかげで信長の多くのエピソード(一部あげれば、信長のうつけ時代の恰好や父・信秀の葬儀での出来事、安土城内部や馬揃えの様子など)を現代の私たちが知ることが出来ます。

貴重な史料を残してくれた太田牛一に感謝!!


 ⇒ 織田信長という歴史 『信長記』の彼方へ (金子拓氏著/勉誠出版:3,990円(税込))


【関連リンク】
『信長記』(奈良女子大学「阪本龍門文庫善本電子画像集」)
 ・・・このサイトでは、岡山大学付属池田家文庫所蔵系の『信長記』原本の画像が掲載されており内容も閲覧可能です。

『信長公記』
 ・・・このサイトでは、町田久成所蔵本(現在、原本所在不明)の原文(PDF形式)の閲覧可能です。 

2011年大河ドラマ 『江 − 姫たちの戦国』の原作本発売!

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珍しく連続投稿です(笑
なんとなく大河ドラマのことを調べていたら、2011年の大河ドラマに決まっている 『江 − 姫たちの戦国』の原作本が明後日、10月31日発売される話題を発見!

まだ、『龍馬伝』も始まっていないのにこんなに早く発売されるんですね。
“江”は『篤姫』の脚本を担当された田渕久美子さんが今回の大河のために書き下ろすオリジナル作品。原作を読んで一足先に再来年の大河を想像するのもいいかもしれませんね。

しかし、誰が主役の“江”を演じるんでしょうか?今から楽しみです!
映画「バラッド」を見ましたが、新垣結衣さんもアリかなと思ったり思わなかったり・・・

⇒ 江 −姫たちの戦国(上)

信長関連本の出版ラッシュでサイフが心配・・・

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歴史ブームもまだまだ健在のようですが、“歴女”に注目されるのは伊達政宗や真田幸村(信繁)、長宗我部元親、石田三成、直江兼続などで、いまひとつ評価の低い織田信長公。来年の大河ドラマの主人公は「坂本龍馬」ということで、書店は早くも戦国から幕末維新へと“寝返り”、書店には龍馬関連本が並んでいますね。戦国ブームもここまでか?!
しかし、やっぱり信長公!こんな状況でも負けません!!信長関係の(研究系)書籍が今月から来月にかけ立て続けに出ます。




安土信長の城と城下町―発掘調査20年の記録
 (滋賀県教育委員会編著/サンライズ出版2,310円(税込)) 【10月17日発売】
  ※アマゾンでは、まだ取り扱われていないようです。セブンアンドワイは取り扱い中です。(画像からどうぞ)
⇒ こちらはすでに発売中の発掘調査報告書。2004年に15年間の記録が出版されており内容的にかぶる部分も多いと思いますが、その後、5年間に新たに発見されたことも追加され、平成元年から20年計画で進められた発掘調査の総まとめ的な本。おそらくまだ、整理作業等がつづき、新発見もあるかもしれませんが・・・?





織田信長という歴史 『信長記』の彼方へ
 (金子拓氏著/勉誠出版:3,990円(税込)) 【10月27日発売予定】
  ※アマゾンでは10月25日現在取り扱われていません。
⇒ こちらは太田牛一が著した『信長記(信長公記)』の研究本。信長を研究されている方々の評価が高いようで、少々お高いですが、信長を研究される方は必読の一冊かもしれませんね。



明智光秀 野望!本能寺の変
 (新人物往来社:700円(税込)) 【11月9日予定】
⇒ こちらは、おそらく以前出版されたものの文庫版だと思いますが、光秀視点での本能寺の変、値段も手ごろで読みやすい(と思う)ので、研究者の方というより戦国ファンの方にオススメ?かもしれませんね。



信長の天下所司代 - 筆頭吏僚村井貞勝
 (谷口克広著/中央公論新社:819円(税込)) 【11月26日発売予定】
⇒ こちらはご存じ信長家臣研究の第一人者・谷口克広先生の新刊。今回は京都所司代・村井貞勝にスポットを当てたようですね。戦場での活躍はほとんどありませんが信長の上洛から本能寺の変に至るまで、信長政権で重要な役割を果たした貞勝の詳細が分かる一冊になっていると思われます。


管理人が把握しているのは、とりあえず以上の4冊。「安土 信長の城と城下町」はすでに注文してしまったんですが、その他の3冊も買ってしまいそうな気がします。ただ、一気に買ってしまうと、本棚に眠ったままになってしまう可能性大。読み終えるのがいつになるか心配。“信長の野望病”は治ってきましたが、“信長大好き病”は治ることがないようです・・・

【戦国関連 研究書籍・資料等】

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このコーナーでは一般書店で入手しにくい、地域誌や個人出版・研究誌などの紹介をしています。
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『秀吉の接待―毛利輝元上洛日記を読み解く』 〜輝元も初上洛は大変でした〜

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先日の『天地人』で無事越後に帰国した上杉景勝・直江兼続主従でしたが、上杉氏が上洛したのが、天正14(1586)年5月の事(大まかな日程はmansaku21さんの 『関ヶ原ブログ』に記されています)ですが、それから約2年後、初めての上洛を果たしたのが西国の雄・毛利輝元。

ちなみに輝元は天文22(1553)年生まれ、景勝は弘治元(1556)年の生まれということで、同世代の二人はのちに豊臣政権下で、大老に抜擢されることになります。

ドラマ中で景勝が秀吉はじめ北政所や福島正則その他多くの大名家を訪問してかなり大変な思いをしていましたが、読みかけのまま放置していた二木謙一先生の著書 『秀吉の接待―毛利輝元上洛日記を読み解く』のことを思い出し再読。ドラマに描かれていたことが大袈裟ではないことがわかりました。

上杉家の世話役をドラマでは千利休の娘がやっていましたが実際は石田三成がその役だったようですが、毛利家の世話役は主に黒田官兵衛孝高がやっていたようです。

輝元は天正16(1588)年7月7日朝、安芸の吉田郡山城を出立。海路を200隻の船に3000の将兵で上洛の軍を進めます。16日午後4時頃兵庫。19日午前10時頃大坂に到着。この時、豊臣秀吉は、大坂城ではなく京の聚楽第にいたため輝元一行は京へ向かいます。22日朝6時頃、京へ向け出発。22日の夜は祖父・元就の代から付き合いのある医師・曲直瀬道三邸に宿泊。輝元は道三をとても慕っていたようで京滞在中何度か道三邸に足を運んでいます。23日朝、輝元は京の宿泊所・妙顕寺に到着。24日正午ごろ、輝元は初めて聚楽第で秀吉と対面します。

輝元は、小早川隆景や吉川広家はじめその他の重臣らと共に9月中旬まで京を中心に近江や大和・大坂にも足を運び観光も兼ねた挨拶回りをします。約2カ月余り、ほぼ毎日早いときには朝4時ごろから挨拶回りのために出発、帰りは夜の8時は当たり前。10時や12時頃になることもしばしば。

ちなみに滞在中に挨拶または招待されて訪問したのは、主な人物だけでも大政所(秀吉の母)、豊臣秀長・秀次・秀勝、徳川家康、金吾秀秋(後の小早川秀秋)、宇喜多秀家、上杉景勝、前田利長、前野長康、浅野長政、石田三成、増田長盛、長岡玄旨(幽斎)・忠興、池田輝政、織田信雄・信包、足利義昭、千利休などなど。さらに訪問したかはよく分からないですが、前田利家や島津義弘、龍造寺政家、大谷吉継、立花統虎(宗茂)、大友義統、藤堂高虎、蜂須賀家政、北条氏規らとも顔を合わせ、本願寺顕如・教如父子の訪問もうけています。さらにほとんどの公家衆にも挨拶回り。日記の著者が「記し難し」と書くぐらい多くの有力者宅を訪問。

挨拶だけでなく酒宴や謡・茶の湯、時には蹴鞠の見物などイベントも盛りだくさん。一日に10件くらい回るのは当たり前。その度に刀や馬・銀子などを贈るなど出費も莫大なものでした。もちろんいただくことも多数有りましたが・・

そして宿所・妙顕寺にいるときは来客も多数。全く気の休まる暇がないハードスケジュール。
これは初上洛を歓迎する秀吉の計らいもあったようです。私だったら「ちょっと休ませて〜」と言いたくなる気もしますが、輝元の心境はどうだったんでしょ?

上洛日記には、訪問先や来訪者の記載だけではなく、贈答品の種類やその日の天気、そして秀吉との対面時の大名や公家衆の座配図や装束についてなど詳細が記されていたようで、それを 『秀吉の接待―毛利輝元上洛日記を読み解く』 では、わかりやすく解説してあります。興味のある方は、一度読んでみてはいかがでしょう?


二木謙一著 『秀吉の接待―毛利輝元上洛日記を読み解く』 (学研新書)

坂本龍馬ファンは必見!?今月の『一個人』

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一個人 7月号 『坂本龍馬を巡る旅』さてこのブログ「戦国時代」と題していますが今回は「幕末」にちょっと浮気を・・・
管理人、戦国時代では「織田信長」の大ファンですが、幕末では「坂本龍馬」が大好きという、よくありがちなパターン?で、まあ、お許しください!

坂本龍馬といえば来年2010年の大河ドラマ『龍馬伝』の主人公。福山雅治さんが演じられることが決まっていて、今年に入ってから関連書籍もいろいろ出ていますね。

そして今回ご紹介するのが月刊誌『一個人』。あまり読まれない方も多いかもしれませんが、個人的には結構好きで、いつも“立ち読み”させていただいとります(←好きなら買え!)。
先月も最近のブームを意識してか、仏像特集で国宝・阿修羅像が表紙を飾っていましたね。

現在、発売中の7月号では、『坂本龍馬を巡る旅』と題して、龍馬の特集。内容的には龍馬ファンならだいたい知っていることが書かれていると思うんですが、雑誌内で使われている龍馬の写真4種類がA4くらいの大きさで掲載されていたり、龍馬が姉の乙女に宛てた手紙数種類、その中でも有名なあの霧島新婚旅行のイラスト入り手紙がカラー写真で紹介されていたりと感動モノ!思わず管理人も買ってしまいました〜。さすが表紙に“保存版特集”と書かれているだけのことはあります。龍馬ファンなら買って損はないと思いますがいかがでしょ?


さて、このブログ冒頭でもふれたように『戦国時代』メインなので、「龍馬」と「戦国時代」をつなぐ、多くの方がご存じの“あの説”に触れたいと思います。

『坂本龍馬は明智光秀の末裔である』

(・・・というか光秀の娘婿・明智秀満といった方がいいでしょうか?)

その根拠とされているのが、
・坂本家の家紋『違い枡に桔梗』ということで、明智家の家紋の“桔梗”が含まれている。
 ⇒確かに入っていますね〜 “桔梗の紋”

・秀満の娘が土佐に落ちのび長岡郡植田郷才谷村に住んでいて、龍馬が変名(正体を隠すために使った名)として使用したのが「才谷屋(才谷梅太郎)」。
 ⇒龍馬の先祖が才谷村にいたのは事実のようです。才谷屋には江戸時代に「先祖は明智光秀である」という言い伝えもあったとか。

・坂本家の初代・太郎五郎の墓に、「弘治・永禄の頃(1555〜1570年)畿内の乱を避け土佐の国殖田郷才谷村に来り住む」とある。
 ⇒ただ、これだと本能寺の変以前になってしまいますが・・・

・山崎の合戦後、光秀の重臣・斎藤利三の妻や息子(山崎で討ち死にしたはずの次男の利康?)、娘の福(後の春日野局)は、京の三条西公国を頼りみに危機が迫り、利三の義兄である土佐の長宗我部元親のもとへ落ち延びたという説があり、その時、明智家の一族(龍馬の先祖?)も一緒だった可能性がある。
 ⇒お福らは、土佐に落ち延びてはいなくて、三条西公国に養育されたという話や延暦寺に住んでいたなど諸説あります。しかし、光秀は織田家と長宗我部家の取次役だったので、その縁を頼り明智家の一族が落ち延びてもおかしくはないですが・・

・坂本の姓は、光秀の所領だった近江の“坂本”からつけられたともいわれています。
 ⇒坂本姓に関しては、龍馬の先祖は三代目まで長岡郡才谷村にいたようで、その後、高知城下で才谷屋として商いを始めます。そして、六代目・直益の時、郷士株を譲り受け、直益の長男兼助が郷士になり、家業は次男が継いだそうで、坂本の姓は、郷士株(※)を譲った人物が、たまたま光秀の所領名と同じ「坂本」だったのではという意見もあったりします。

※郷士株・・困窮苦からか、生活のために郷士の身分を譲渡するようになった。当初は武士身分の者への譲渡(このケースは耕作地の売却が主)であったが、しだいに、豪農・豪商が郷士株を買って、郷士となる者が現れている(ウィキペディアより一部抜粋)

等々、他にもいろいろな“証拠”があるようですが、この説、かなり疑問視もされているようです。もし事実であるとしたら管理人としては複雑な気持ちです。

信長を討った光秀の子孫が龍馬とは・・・


※引用参考文献・サイト
中央公論新社 『坂本龍馬』(池田敬正著)

高知建坂本龍馬記念館--「坂本家と明智家について」


おススメ! ⇒ 一個人 2009年 07月号 『坂本龍馬を巡る旅』

信長と干し柿 〜『戦国武将のゴシップ記事』より〜

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最近、新型インフルエンザの感染が日本でも急速に広まっていますが、皆さん大丈夫でしょうか?管理人の住む神奈川でも感染者が出て、あまり他人事ではない気がしています。
この週末もあまり外出しないで家で過ごされる方も多いと思いますが、そんな方におススメの戦国本をご紹介。

今月発売だったんでしょうか?鈴木眞哉氏の著書 『戦国武将のゴシップ記事 』(PHP新書)

鈴木氏の著書といえば通説を再検証して論じるパターンが多いと思いますが、今回は少しパターンが違っていろいろな戦国武将のエピソード集といった感じの内容になっています。※いつものように?疑問を呈されている部分もありますが・・・

登場する武将は、信長や秀吉・家康そして信玄や謙信・三成・幸村などはもちろんですが、細川勝元や畠山尚順・九鬼広隆・里見氏など他にも多数、普段あまり取り上げられないような武将が登場。それぞれのエピソードが2〜4ページにまとまられていて結構読みやすいです。

そんな中からこの記事のタイトルにした『信長と干し柿』に関するエピソードを一つご紹介。

信長の家臣に水軍に所属する真鍋貞友という武将がいましたが、天正4年の毛利水軍との木津川河口の合戦で討ち死。その子・貞成(当時9歳)が信長に拝謁した時の話。

信長は干し柿が好物だったそうですが、床にたくさんの干し柿が置いてあったので取次役の堀秀政に干し柿を貞成に与えるよう命じます。秀政は最初、二つだけ持ってきますが、信長は「もっと持ってこい」と命じます。秀政、今度は12、3個持ってきたので貞成は袴の裾を広げてそれを受け取ったそうで、それを見ていた信長は大変機嫌がよかったそうです。


冷酷非道な面が強調される信長ですが、親を亡くして落ち込んでいる貞成を励まそうとしたのかわかりませんが、干し柿をたくさんもらって貞成もきっと大喜びしたと思います。その姿を見て微笑む信長を思い浮かべると信長のイメージもだいぶ変わるような気がしますね。

あっそういえば以前、『信長好感度アップ大作戦』という企画をやっていたのをすっかり忘れていました(汗
ということで、今回のエピソードを『信長好感度アップ大作戦』第四弾にさせてもらいます(笑
ちなみに1〜3は【信長逸話集】をご覧ください。

しかし、管理人、信長関係の逸話はだいたい知っているつもりでいましたが、まだまだ知らないことがたくさんあるようです・・・


今回初回の書籍 ⇒『戦国武将のゴシップ記事』(鈴木眞哉著・PHP新書)

明智光秀の子孫が著した 『本能寺の変四二七年目の真実』

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戦国150年史を再開し、信長関連からいったん離れる宣言をしたばかりなのに早くも“信長復活!”(笑

さて今回ご紹介の『本能寺の変 四二七年目の真実』ですが、本能寺の変関連の書籍は山ほどありますが、その著者がなんと変の首謀者・明智光秀の子孫・明智憲三郎氏。
数年前、某TV番組で信長の末裔・織田信和氏と対談をして話題になった方のようです。著者説明によれば「明智残党狩りの手を逃れた光秀の子、於寉丸(おづるまる)の血筋」だそうです。
疑って申し訳ないですが、これって本当なんでしょうか??勉強不足なので否定する材料も肯定する材料もありません。ちなみに信長の子孫と名乗られている織田信和氏についても同様なんですが・・・

真偽は不明ですが、“光秀の子孫”が、本能寺の変をどのように考えているのか個人的には気になるところ。今回の著書まだ立ち読みもしてないので内容はわかりませんが目次は以下の通り。

第1部 作り変えられた歴史(誰の手で史実は歪められたか
通説とは異なる光秀の前半生 ほか)
第2部 謀反を決意した真の動機(土岐氏再興の悲願
信長が着手した大改革 ほか)
第3部 本能寺の変は、こう仕組まれた(二つの企て
信長が導いた謀反同盟 ほか)
第4部 新説を裏づける後日譚(フロイス証言の真偽
家康が遺した暗示)


書籍の説明は「光秀の謀反、あの「怨恨説」は本当なのか!?信長は、なぜ、あれほど無防備だった!?家康の奇怪な行動、その裏には何が!?秀吉の「中国大返し」、大成功の不可解!?光秀の子孫が解き明かす「本能寺」の謎、驚愕の真実。」(セブンアンドワイより)

となっています。
管理人はとりあえず次の休みの日にでも立ち読みしてから購入するか検討したいと思います。今回はお薦めというより紹介といったところで失礼します・・


本能寺の変 四二七年目の真実 (プレジデント社 税込1,600円)

『信長遊び』 黒鉄先生のサイン入りゲットしました!

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信長遊び先日、龍華さんのブログ『織田信長が好き!!』〜龍華成の安土城文庫〜で紹介されていた黒鉄ヒロシさんの漫画『信長遊び』を買いに某書店に行ってきました。
普段、まんがコーナーにはあまり行かないので“捜索”難航しましたが無事発見!
数冊ある中の表紙を向けた一冊に「サイン入り」の文字?他のには書いてない・・・

これは「もしやっ!」


ということで迷わず「サイン入り」を購入。
帰宅してからビニールをはぎ中身を見たら直筆と思われるサインが書いてありました!

これってラッキーなんですよね?!



さて、内容ですがまだ3話までしか読んでいませんが、1話では信長と義元の首の”掛け合い”で桶狭間合戦の正面攻撃説が語られるといった真面目なもの。黒鉄流ジョークを交えながら信長の生涯を楽しく描いているので、歴史の苦手な方も楽しみながら信長の一生を追うことができる気がします。信長ファンにお薦めの一冊です!

余談になりますが、本屋に行くとついつい長居をしてしまい衝動買いの“病気”が出てしまいます。ということで、今日は信長以外にもう一冊、今月2日に発売?の雑誌『PEN』を買ってしまいました・・・。特集は「千利休の功罪」クリエイティブ・ディレクターとしての千利休を追求した内容になっていますが、こちらはまだパラパラと写真を眺めているのみ・・・きっとちゃんと文書を読むことないんだろうな〜という嫌な予感がしとります(汗

あ〜読まずに本棚(というか押入れですが・・・)に“大事に保管”してある大量の本たち、読み終える日は来るんでしょうか・・・?

【信長の戦い1】桶狭間・信長の「奇襲神話」は嘘だった 

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最近、仕事が忙しいのを言い訳にブログ更新停止状態で申し訳ありません。
さて今回のタイトルですが今月発売予定の新刊のタイトルです。
※何日に発売かちょっとわかりません・・すいません。

【信長の戦い1】桶狭間・信長の「奇襲神話」は嘘だった』の著者は私が勝手に師と仰ぐ藤本正行先生の新作。近年は藤本先生が主張する桶狭間正面攻撃説が有力になりつつある状況のように個人的には感じるのですが、乱取にまぎれての急襲説に代表される反論もいくつか提唱されていて、今回の著書はそれに応える内容のようです。

おそらくすでに出版されている『信長の戦国軍事学―戦術家・織田信長の実像 』と同様の内容になるものと思われますが、藤本先生ファンの管理人としてはその内容に関係なく買ってしまいそうです(笑

気になるのが、【信長の戦い1】となっていること。“1”ということはやはり“2”“3”・・・とつづくのでしょうね・・
姉川合戦や長篠設楽原・・石山合戦や本能寺の変・・・(勝手に想像)ウ〜ン『信長の戦国軍事学』を分割して再販という戦略でしょうか??
もしそういう策だったとしてもはまってしまいそうです・・・

皆様、購入の際はまず立ち読みからがいいかもしれませんね。
藤本先生すいません・・

歴史Web 〜2000年前からインターネットがあったら?!〜

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世の中、面白い発想をする人がいたものだ・・・
『歴史Web―日本史の重大事件がホームページになった!』『歴史Web―日本史の重大事件がホームページになった!』あまなつAdhover 『歴史Web―日本史の重大事件がホームページになった!』という書籍が発売されたそうですが、まだ立ち読みもしてないんですが面白そうな感じ。
なんでも、『もし2000年前からインターネットがあったら』という想定で、歴史上の人物がどんなHPやブログを作っていたか?歴史上の人物たちは掲示板で何を語っていたか?を紹介するという内容らしい。

書籍の内容から戦国関連のものを見てみると
・織田信長HP『人間五十年を熱く生きるべし!』
・本能寺の変前日『明智光秀・十兵衛日記』
・秀吉のさるさる日記『殿の仇を討ったり』
・リアルタイム速報 関ヶ原


他の時代でいうと坂本龍馬や西郷隆盛・清少納言のブログ義経と弁慶のネットラジオなど邪馬台国から明治維新頃までの人物がネットを駆使しているようです。

ITmediaの記事によると
『川中島の戦いや関ヶ原の合戦が実況スレでにぎわったり、本能寺を炎上させた明智光秀のブログが炎上したり・・』だそうです。

なんだかすごく気になるので明日にでも近所の本屋で立ち読みだ〜


詳細記事⇒「光秀のブログ炎上」「関ヶ原実況スレ」 “あの時代にネットがあったら”が本に

信長研究家に朗報? 『織田信長文書の研究』 “復刊”

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『織田信長文書の研究』という書名、信長好きの方なら読んだことはなくても一度は目にしたことのあるかもしれませんが、信長を研究をする上で非常に役に立つ研究資料ですね。といいつつ私はまだ読んだことがないんですが・・・

この『織田信長文書の研究』は奥野高広氏の著書で、上下巻+(補遺・索引)の3巻からなる研究書。
内容は信長が天文18(1549)年から天正10(1582)年までに発給した文書(直状・起請文・条書・禁制など)を年代不明のものも含め収録。
他にも家臣などが添えた副状や奉書・連署状なども収録し、花押集や印章集も附載(「BOOK」データベースより一部抜粋)

1969年に発行され、1988年には『増訂版』として初版発行時には発見されていなかった文書を収録して発行されていますが、お値段、上下巻は各15,750円。補遺・索引は7,350円。研究資料だけに非常にお高いものでした。

しかし、信長を研究される方は、ほとんどがこの本を参考にされており私も欲しいと思いネットで調べたことがありましたが、アマゾンも含めどの書籍販売サイトも絶版のため品切れの状態。たまに古書を取り扱うサイトに出品されても値段が倍以上に跳ね上がっているという恐ろしさ!

版元の吉川弘文館でも、発行部数の少ない研究資料のため重版は出来ない状況だったようです。
しかし、多くの方の復刊要望にこたえるためか、吉川弘文館ではこのような研究資料をオンデマンド版として復刊することにしたようです。
オンデマンド版は書籍をスキャンして電子化し、それを受注に応じ製本するそうで一冊からでも受け付けてくれるそうです。

ちなみに『増訂 織田信長文書の研究』は10月中旬発売予定で値段は3巻セットで52,500円。※分売の場合、上・下巻は各19,950円、補遺・索引は12,600円になります。

正規版の元の値段の合計38,850円と比べると高い気もしますが、古書店での値段が7万以上でさらにめったに手に入らないと考えると妥当な値段なんでしょうか?

いずれにしても、やはり単なる素人の信長ファンである私には手が出せる本ではないようです。地元の小さな図書館では置いてないので、どこか大きな図書館で読むことにしたいと思います・・・

詳細⇒吉川弘文館 オンデマンド版出版ご案内

歴史読本8月号 付録 「信長記」の大研究 

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ここ数日、暑い日が続いていましたが、今日は午後から雨でだいぶ涼しく快適な休みでした。あまりの快適さについつい昼寝が長引いてしまいました・・・貴重な休みが〜!

と言うことで??昨日(6月23日)発売された『歴史読本』ですが、今回は発売が非常に待ち遠しかったです。それはなぜか?

今号は「書き換えられた戦国合戦の謎」と題して、戦国合戦の新説や成果などが特集され、取り上げられている武将は伊達政宗・最上義光・北条氏康・佐竹義重・上杉謙信・武田信玄・朝倉義景・尼子経久・毛利元就・長宗我部元親・竜造寺隆信・島津義弘

あれ?!信長がいない!と思いましたが、やはり信長、特別枠です(笑
「戦国三大英雄の合戦研究最前線」として豊臣秀吉・徳川家康とともに登場しています。この中で新発見の「本能寺の変」三日前の光秀書状が取り上げられていますが、
これはすでに発売されている新書『だれが信長を殺したのか』で紹介した文書を再検討したものだそうです。

以上のように戦国ファンは興味がそそられる特集ですが、私がもっとも楽しみにしていたのは、今回の付録である『「信長記」の大研究』
この付録を担当されたのは『だれが信長を殺したのか』などでおなじみの桐野作人氏と織田信長家臣団研究会会員(そんな会があったのか!)で『新説 本能寺の変』を共に手がけられた和田裕弘氏

ご存知のように、このブログは太田牛一の著した『信長公記』を主な資料にしているのですが、正直なところ、その『信長公記』はいったいどのように成立したのか?著者の太田牛一とはどのような人物なのか?など、あまり詳しく調べたことがなかったので、今回の付録であらためて勉強したいと思います。

まだ、ちゃんと読んでいないんですが信長ファンは読んでみる価値があるのでは?

検証 本能寺の変

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久々の書籍紹介です。今回はこのブログでも大変お世話になっている谷口克広氏の新作『検証 本能寺の変』です。

今月発売されたばかりのようで、仕事帰りに本屋に立ち寄ったら歴史コーナーに平積みされているのを発見!著者が谷口氏という事もあり内容も確認することなく即レジ直行です(笑)

まだ、まったく読んでいませんが目次を見た感じでは、本能寺の変に関する史料を整理・分析し、江戸時代や明治以降、本能寺の変はどのように評価されていたかを研究した結果、現在話題になっている「黒幕説」を再検証されているようです。

「黒幕説」の再検証という事で、昨年話題になった私のお師匠様である?藤本正行氏と鈴木眞哉氏の共著『信長は謀略で殺されたのか』と似たような内容なのかもしれませんが、まったく異なった見解で締めくくられているようです。(目次を見た印象です)

『検証 本能寺の変』から一つ、個人的に非常に興味深い発見があったので紹介します。光秀は、本能寺の変後、山崎の合戦に敗れ死にますが、一般にそのときの年齢は55歳だったと伝わっています。しかし、この著書で光秀の年齢についての検証もされていて、実は67歳だったのではないか?と推測されているようです。

もし67歳説が事実であるとすると光秀の印象もだいぶ変わり、謀反の動機もまたいろいろな考え方が出来そうな・・・

本能寺の変の謎に挑みたい方へおすすめの一冊です!

萌えわかり!戦国時代ビジュアルガイド

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このブログ復活したのはいいけれどちょっと路線が変わってしまったでしょうか??
今日、雨の中本屋を覗いてみたらこのような本が私の目に飛び込んできました!その名も『萌えわかり!戦国時代ビジュアルガイド萌えわかり!戦国時代ビジュアルガイドあまなつAdhover 萌えわかり!戦国時代ビジュアルガイド』・・・今の時代、きっとこんなのもありなのでしょうね〜

周りの目を気にしつつ、ちょっとパラパラめくってみましたが、萌えキャラ?(って言うのかな?)が登場するものの内容はいたって真面目(だと思います・・)。わかりやすい表現で戦国武将や合戦などについて紹介していました。ちなみに9月26日発売されたばかりのようで、お値段は¥1,700(税込み)。高いのか安いのか、まったく不明です・・

私がよく読むようなお堅い路線の本とはだいぶ違いますが、こういう親しみやすい形で戦国時代を紹介することで幅広い層の方に興味を持ってもらえれば戦国ファンとしてはうれしく思います。

さすがに私はこの本を買うまでには至りませんでしたが、興味のある方は書店で立ち読みしてみては。

今回は織田創のお勧め本というよりは、こんな本見つけちゃいました!という報告でした。

京都時代MAP −安土桃山編−

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面白い本を見つけたので、久々に書籍紹介したいと思います。今回紹介するのは、6月に発売されたばかりの『京都時代MAP 安土桃山編京都時代MAP 安土桃山編あまなつAdhover 京都時代MAP 安土桃山編』。時代MAPシリーズの第三弾ですが、今回は信長・秀吉が活躍した、安土桃山時代編ということで買ってしまいました。

このシリーズは、これまでに『京都時代MAP 幕末維新編』『東京時代MAP 大江戸編』があり、当時の地図にトレーシングペーパーに描かれた現代の地図を重ね合わせることが出来るようになっているユニークなつくりで、その場所がどのように変化したか分かるようになっているものです。

もちろん地図だけではなく、いろいろな記事も書かれています。 『安土桃山編』では、信長・秀吉・光秀・千利休の4人が紹介されています。 それぞれが京でどのように活躍したか、地図つきで紹介されています。

「信長の馬揃えはどのようなコースで行軍したのか」「光秀は本能寺の変どのルートで本能寺・二条御所を襲撃したのか」「秀吉による京都改造計画」や「利休死の謎」などなど。

更によく混乱されがちな4つの二条城。義昭のために築いた二条城や信忠が最期を遂げた二条御所、秀吉そして家康が築いた二条城の位置関係が地図で紹介され分かりやすくなっています。

そして、個人的に面白かったのが伏見城下の武家屋敷の地図です。
伏見城の北西に信長の嫡孫・織田秀信の屋敷があるんですが、そのお隣さんは現在、大河ドラマで活躍中の山内一豊の屋敷があり、敷地は同じくらい。一豊の出世ぶりが分かる様な気がします。
両者の裏手には堀秀治の上屋敷と下屋敷。更に秀信邸の道を挟んだお向かいさんは伊達政宗の屋敷があり、織田・山内・堀三者合わせた敷地の1.5倍はあろうかという敷地を与えられており、さすがは政宗といった感じです。
この4人がどのようなご近所付き合いをしたんだろう?と想像するとちょっと変な感じで、いろいろ想像が膨らみ楽しめました。
もちろん他の大名の屋敷も地図でわかるようになっています。

戦国ファンは一度立ち読みでもしてみると面白いかもしれませんよ。
織田創、久々のお勧めの一冊です!

『信長は謀略で殺されたのか』〜黒幕説ピンチ!?〜

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当ブログでアンケート【「本能寺の変」の黒幕は誰?】だと思うかという企画を現在行っていますが、87名(2月12日19:00現在)もの方にご協力いただき大変ありがたく思います。今後も回答お待ちしています!やはり信長の死によって得をした秀吉家康が容疑者?として多くの方に睨まれていますが、史実として伝わっている通り、素直に光秀単独犯行も上位にランクしていますね!
私は、黒幕は「足利義昭」ではなかったと考えています。この詳細については「織田信長史」終了後に書こうかなと思っています。

さてここからが今日の本題ですが、先週 『信長は謀略で殺されたのか―本能寺の変・謀略説を嗤う』という新書が洋泉社から発売されました。この本の著者はなんと、鈴木眞哉氏と私の尊敬する藤本正行“先生”なのです。

藤本先生は、以前紹介した『信長の戦国軍事学』という著書では、「桶狭間の合戦は奇襲ではなかった」「墨俣一夜上城は創作」「長篠の合戦の鉄砲三千挺・三段打ちはなかった」等々、『信長公記』を中心とした信頼できる史料を元に史実として伝わっていることを研究され、歴史研究家の間でも一目置かれる存在の方です。私もその影響をかなり受けてしまいました。

そんな藤本先生が今回、ついに「本能寺の変」について触れられ、正直なところ著書のタイトルから“これはまずいな〜”と思いながらも立ち読みもせず即購入。

まだ、四分の一程度しか読んでいませんが、予想通りことごとく黒幕説(謀略説)を否定、いつもながら信頼できる史料を基に説得力のある展開・・・当然ながら私の考えていた“黒幕・足利義昭説”(買って最初に読んじゃいました)もバッサリ切られていました〜

ウ〜ン・・・尊敬する藤本先生に否定されてしまった今でも黒幕は足利義昭ではなかったか?と思っているんですが、本物の研究者に一素人が太刀打ちできませんね。

まあ、逆に素人なので自由な発想で自論を展開していこうと思います!
いつの日か藤本先生を納得させられる研究を発表したい・・・なんてことは“夢幻の如くなり〜”だいたい研究なんてしてないし!

本能寺の変の時の信長の「是非に及ばず」という一言の解釈も“なるほど〜”と思わせる鈴木・藤本両先生の著書。信長ファンは一読の価値はあると思います!

関連記事→毎日新聞『日本史の誘惑:本能寺の変に黒幕はいたか 謀略好きな日本人?』('06.2.17)

信長の戦国軍事学

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信長の戦国軍事学
さて、桶狭間合戦の記事を読んで、おや?あの有名な奇襲の場面が描かれていないぞ?と疑問に思われた方も多いのではないでしょうか?まあ歴史の情報に敏感な方は既にご存知の方も多いと思いますが、桶狭間の合戦は、「迂回・奇襲」ではなく、近年の研究から「正面からの強襲」攻撃であったとの説が有力になっています。

最近、書店に並んでいる『週刊ビジュアル日本の合戦』でもその説が書かれていますが、私がこの説に出会ったのは、今から12年前のある一冊の本でした。
その書籍が今回紹介している信長の戦国軍事学というタイトルの本です。

著者は、日本軍事史の研究をされている藤本正行氏(先生と呼ぶべきか!)。
当時、この本を立ち読みでパラパラ見ていると、衝撃的な内容が次々と書いてあるではないですか!「創作された奇襲戦」「墨俣一夜城は存在しない」「長篠の合戦の鉄砲三段撃ちも作り話」等々。「何だこの本は!信長を馬鹿にしやがって!」そんな気持ちを抱きつつなぜかすごく興味がわき、気がつけばその本を持ってレジに並んでいました。

家に帰り早速その本を読みましたが、“革命児”“天才”“英雄”信長のイメージが次々覆される中、どんどん本の内容に引き込まれあっという間に(といっても3〜4日位だったかな?)、一冊読み終えてしまった記憶があります。

そしてこの本を読み終えたとき、「教科書に載っている史実とか定説も“真実”ではなく、単純に信じちゃいけないんだな〜」と感じたものでした。(もちろんこの本に書かれていることも“ひとつの説”であり真実ではありませんけどね)

私の歴史観を大きく変えた一冊でした。

この本をきっかけに「信長公記」を図書館で読むようになり、どうしても手元に置きたくなり、注文して「信長公記」も購入。現在、このブログを書く重要な資料のひとつにもなっていて、信長の戦国軍事学との出会いがなければ、このブログもなかったかもしれない。貴重な出会いでした。

以上、織田創の思い出話?でした。
さて、そろそろ「信長史」の続きを考えよう・・・

※参考までに信長の戦国軍事学の内容です。

序章 太田牛一と『信長公記』
第1章 桶狭間合戦―迂回・奇襲作戦の虚実
第2章 美濃攻め―墨俣一夜城は実在したか
第3章 姉川合戦―誰が主力決戦を望んだのか
第4章 長嶋一揆攻め―合戦のルール
第5章 長篠合戦―鉄砲"新戦術"への挑戦
第6章 石山本願寺攻め―「鉄甲船」建造の舞台裏
終章 本能寺の変―謀叛への底流
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