15日の大河ドラマ『風林火山』で両職(武田の最高職)である、板垣信方と甘利虎泰が死んでしまいましたね。中盤のクライマックスというところですね。

板垣役の千葉真一さんは(個人的には)意外でしたが、大河ドラマ初出演だったんですね〜。今回の大河を機に俳優業を引退するような噂も流れていましたがどうやら完全な引退というわけではないようなので、ちょっとうれしく思います。
千葉さんは武将役が非常に似合っていると思うので、ぜひまた戦国武将を演じてもらいたい気がします。私としては晩年の信玄役が似合いそうな気がしているんですが・・・

さて、今回の板垣は千葉さんの熱演で見事な死に方でしたが、実際の板垣はどうだったんでしょう?
『甲陽軍鑑』によれば、緒戦、村上義清軍を半数の手勢で板垣軍が打ち破ったようです。しかし、板垣は合戦が終結していないにもかかわらず首実検を行い、その間に村上軍が体勢を立て直し、板垣の陣に攻め入ります。板垣は慌てて馬に乗ろうとしましたが村上の兵に引き摺り下ろされ、そこを討たれたということらしいです。
ただ、『甲陽軍鑑』自体も信憑性に問題があるので真相は不明としか言いようがないかもしれませんね。

そして、もう一人、重臣・甘利虎泰ですが、ドラマでは村上に寝返ったフリをし、義清を討ち取ろうとして失敗して死んでしまいましたが、当然ドラマの演出。実際はどうだったのかな〜?とネットで調べてみました。やはり寝返ったということは無いようで、板垣が討たれ総崩れになりかけた武田軍でしたが、その中で武田晴信(信玄)を守って初鹿伝右衛門らと共に討ち死にしたようです。

さて、今回の記事の「〜政治家」というところですが、甘利虎泰について調べているとき驚きの発見をしてしまったんですが、現・経済産業大臣の甘利明氏(父・正氏も衆院議員)が、武田信玄の庶流(武田家と同じ甲斐源氏)で甘利虎泰の子孫で、ご本人曰く、信玄の末裔ということです。(本当)と書いてありました。
これって有名な話なんでしょうか??

思えば幕末から明治にかけ活躍し、自由民権運動の中心的役割を果たした板垣退助も板垣信方の子孫(自称らしいですが)でしたね。
こちらは、信方の孫・正信(父は信憲)が山内一豊の家臣・乾彦作の養子となり、その子孫が乾退助であり、後に板垣の子孫ということで板垣退助と名乗ったそうです。(ウィキペディア参照)

両職を勤めた板垣信方と甘利虎泰の子孫が、時代こそ違いますが共に政治家の道を歩むとは不思議な縁のような気がします。